2011年3月7日月曜日

ウズベク最期の日 ‐いつか再び!‐

サマルカンドからは再び特急「シャルク号」に乗って首都タシケントへ!
お土産にウズベク製の物を探すが、ほとんどキルギスと売っているものが同じ。
日本の皆にはビールが良いかと、キルギスでもよく飲まれる「バルチカ7」を。

夜ごはん、Nパパが日本食のご馳走をしてくれました。
冷ややっこ、ほうれん草のお浸し、ほぐし鮭、グラタン!!旅の疲れを癒す最高の食事でした。
ここは飲み屋かな、と思うほど。Nパパの厨房に立つ姿が貫禄に満ち溢れています。
これは駒ケ根訓練所で、KZ同期がNさんの誕生日に出した招待状!
四人でNさんを囲んで、誕生日をお祝いしたのでした。その時のカードが大切に壁に貼られている・・涙
本当に有難うございます。・・と、この時なんどもお礼を言いましたが、まだまだ何のその。
これから起こる事態をこの時だれが想像したでしょうか。
ホテルにて。サマルカンドはレギスタン広場のスザニ屋さんで私達が購入したスザニ。
イメージしていた模様とは少し違うけど、これはこれで可愛らしいっす

●国立美術館にて●
ウズベキスタン最後(の予定だった)2/17日、静かな美術館にNパパと二人で行きました。
職人の国、ウズベキスタン。 とにかく細かい模様、彫りにふーっと感嘆のため息 こちらは伝統楽器だそう。なんて言ったかな・・

●スザニコレクション●

撮影料4$も惜しくない、見事なスザニ達を披露します!!

作品1. 太陽
作品2. 花と小花のダンス
作品3. ぽっちゃり壺
作品4. 森のなかにて
作品5. 雨粒
作品6. 葡萄という色
作品7. 矢車草の合唱
作品8. アフリカ
作品9. だんご三兄弟
作品10. トマトソースパスタ
作品11. Sの呪文
作品12. ちょうどいい
作品13. ダイヤモンドの指す方角
作品14. 楽しい会話
作品15. こちらは ↑ 羊毛を使った織物です
作品16. こちらもです。
作品17. そしてこちらもです。
作品18. ウズベク女性の散歩
以上!国立美術館を楽しんで頂けたでしょうか。
地球の歩き方には「防空壕のような外観、、」なんて書かれていましたが、物は見た目で判断できないものです。中身はとっても充実していました✤
●ウズベクビザの悲劇●
ウズベク滞在最後の夜(になるはずだった)2/17日。
明日は4:00起きなので・・とお酒も控えめに、旅の共が先に帰国してしまい一人残された私を、愉快なNパパの仲間達ウズベクSVや若人が送別会を開いてくれました。
翌日Nパパの迎えと共に空港に向かいました。
荷物も20kg以内に収まり、チケットもget!あと数時間後にはキルギスの風にまたふかれているなぁ。
今日の夕方はキルギス「ローザオトンバエバ」大統領謁見があるなぁ、楽しみだなぁ。
そうだ、キルギス語で挨拶を、そしてSAORIのペンケースを渡す任務があるんだった、練習をしようかなぁ。
などと、想いを馳せていた私に降りかかってきた「現実」とは‐
「ビザの有効期限が一日過ぎていますよお嬢さん」
の一言。
まさか・・・!!!でもパスポートには本当に2/16までの印字。
そこからの闘いまさに12時間、朝6:40離陸のキルギス行き飛行機は私とNさんの祈り虚しく空に飛び立ち、私はタシケント空港に取り残されたのでした。涙
どうして‐・・・?書き間違えた・・・?
悔やみきれない気持ちを抱えながら、空港での取り調べ、その後入国管理局での取り調べ。
たった6時間の有効期限切れで、まるで犯罪者のように扱われる
「罰金1000$」「今夜は留置所」 という会話が耳に入ってくる。
うそでしょーーー!!?
でもそんな現実が目の前、気を落としている暇もない
今日は大統領に会う大切な日なのに・・よりによってどうして(;_;)
結局、JICAウズベク事務所の皆さんの助けにより、明日一日延長ビザがもらえるという。
新しい航空券を買うだけで罰金1000$は免れた。留置所待機も、JICAウズベクの通訳の方の家で自宅謹慎ということで許してもらえた。
ただ、私に貼られたのは「国外退去」というレッテル。
以後最低二年はウズベキスタンへの入国が許されない、というものである。
二度と来るもんかー!!!!!
なんてゆう気持ちは全くといったら嘘になるけど、それでも結構冷静にその処罰を受け入れている自分。
とにかく、無事にキルギスに一日も早く帰りたい。
翌日、朝起きるとタシケントは一面真っ白の雪景色。しんしんしん と降る雪。
ぐちゃぐちゃした気持ち、やるせない気持ち、自己嫌悪、落胆、不安・・。
そんなものを全てゼロにしてくれるようなそんな真っ白でした。
静かに街に舞う粉雪は、みるみるうちに大きな粒となり、空港までの道を見せないかのようです。
空港に着くと、まだ何やら言ってくる空港の監視員の人たち。
でも、入国管理局のお兄さん、通訳者のヒローラさんのご尽力のお陰で全ての手続きが完了!
帰れるーキルギスに!帰るぞー!
無事飛行機に乗ったのは17時過ぎ、真っ白な滑走路を飛行機がごぉぉーと音を立てて飛び立ちました。
外からの景色を見て、少し気持ちが落ち着いた。
ウズベクの皆さん、大変なご迷惑をおかけしました、申し訳ありません。
これでもめげずにいつか再びウズベキスタンに行きたいと思います。
いつになるのか分からない、けど。
今回の旅行はある意味一番思い出に残る旅でした。
たくさん学びました!人生厳しい!
Nパパ、最後まで本当の父親のように付き添って下さったこと本当に感謝しています。
今こうしてアルシュ村で、この日の事も思い出のように語っていられる事に感謝しています。
ローザオトンバエバ大統領にはきっと、きっといつか会えると信じています。
(そうじゃなくちゃやりきれない> <)
明日は3/8「女性の日」のお祭り‐
周りの皆に感謝して、一日を過ごしたいと思います。
日本の皆さんにも、マイラム メネン!!(お祭りおめでとう)
                   ウズベク旅行記 完◎