2010年8月25日水曜日

根っこ染め!

我が家にいるタローが6匹の赤ちゃんを産みました~
丸まる太っていて、もう・・可愛い!!の一言。

タローとは前に住んでいた隊員の先輩がつけた名前、その時はオスだったのが、次に来たメスにもそのままタローとしたらしい。

もののけ姫の山犬似のタローは美人なんです。凛としたこの横顔。

さて、今月頭に山から採って来た“ウシクン”。

茎は甘酸っぱいさとうきびのような味がして(さとうきび、食べた事ない)初夏にはキルギス人の大好物です。皆よく食べていました。

その根っこが綺麗な色に染まる、と聞いて。

これらです。皮をむくと、黄土色の中身。

この日はアストラと一緒に染めの作業、まずこまかく切ります。

私は、作業小屋に糸をとりにいく。
途中の風景、今村では冬支度が大忙しです。
草を刈って、冬の家畜のえさにします。村には古いトラクターが二台だけ。皆、馬を使って男性は朝から晩まで草刈りです。
(写真右下は、タローの子供・モイノック。一昨年の子供らしい)
根を煮出すこと計40分、ぐつぐつぐつ

ぬるま湯で洗った糸は、日陰でだいたいの水を落とします。
アストラはその間、染めの本を熟読。ヌルベック2才、ママの横にいつもひっつき虫。
染め上がりは、こんな色!
一滴、一滴がウシクンの根の色を吸って、「色」となりました。


焙染液は、右から(前回クックタシと思い込んでいた謎の石:実はマーランソフカという消毒液でした)
真ん中は石灰水(40Lのバケツに3kgの石灰、残りは水を入れて一週間寝かして石灰水を作りました)
左は灰汁汁(前回と同じく、これも40Lのバケツに3kgの灰、残りは水)
男性陣が家畜の草の冬支度をするのなら、私たち女性陣は糸の冬支度、でしょうか。
短い短いキルギスの夏の作業です。
次は玉ねぎ、ジャガイモ、イチョウでもやってみよう。◎まる