2010年11月29日月曜日

髪の毛の世界!

jica事務所10周年記念式典にて

日本の文化ですね、着物ですね。

そんな訳で、オープニングセレモニーで「着物ショー」がありました。
どこからともなく用意されて出てくる着物や髪飾り・・!

私は控室で、この日はヘアスタイリストとして大いに楽しませて頂きました。

着物に合う髪型、色々な髪飾り、かんざしに胸がときめく!
東京は奥多摩の方「かんざし美術館」がとても魅力的だった事を思い出しました。まずは隊員Cちゃん!
彼女の髪の毛はまさに日本美人の髪質と言っていいでしょう。本当に素敵な髪質。

赤い花を頭のてっぺんに。赤い着物によく似合っていました。
次は同期のY子を。
この日着物ショーそして琴の演奏があったため、着物もひと際目立つ赤い総絞りの着物。
髪の毛のセットにも気合いが入る! 大きなリボンでお団子を、そして前髪は少しねじっててっぺんに細かいパールのピンでとめてみた
この日の彼女はまさに大奥?存在感のある美しい光を放っていました。
この笑顔!!
こちらはキルギス人の誰だったかな、名前聞き忘れた・・
式典の司会をするというので、大急ぎでセットに取り掛かる。髪の毛のボリュームがたっぷりあったので全部まとめて回りを大きめのパールでとめて、最後はかんざしできゅっと。
やっぱり着物にはアジアの女性の髪が合いますね。
そしてこちらはバイオリン演奏で出場したM婦人。
銀色のドレスだったので、しっとりめに仕上げました。
同期Y子との琴・バイオリンのセッション、優雅で素晴らしかった!
Jazz bar“Edgar”にて。
神から授かった声の持ち主Tちゃんは、この10周年イベントで2回のJazzライブ-
いい感じのこのbarで気持ちよさそうに唄う、そし聞いている私たちもとろけました。
大きな花柄のポンチョ風の衣装だったので、豊かな黒髪をおろして、カーラーで巻いてみて。
もう少し時間があったらもっとしっかり巻いてあげたかった。
でも、クールなTちゃんの雰囲気とおろした黒髪がLovePsychedelicoのKUMIを想わせ、個人的にはとっても嬉しかったのです!
Good job Tちゃん・・♪
夢中になって皆の髪の毛をセットして、この世界が実はとても奥が深い、面白いものだと発見してしまいました。
とっても楽しかった◎まる

2010年11月25日木曜日

秋の空に今想うこと -Autumn sky-

首都にいます。

秋のこんな日はとても美しくて、少し寂しくて、なんとも言えない気持ちになる。
この道ったら「クズル オクチャーブル」=赤い10月、という意味の名前。なんて素敵な名前。

今日ガタガタ道を車に揺られてドロン峠を越えて村まで帰ろうって決めた、のに・・

少し勇気が出ず、今誘惑の真っただ中。

明日にしちゃおうかな村に帰るの。珍しいコト、村に帰りたくないって思う自分がここにいるなんて。

日本から前の職場の先輩達が送ってきてくれたおいなりさん、食べたくて今回首都に持ってきているの。それを食べたい!お味噌汁が飲みたい。

今回の上京はjicaキルギス10周年記念式典に参加するため。
一週間「JAPAN week」として式典あり、お祭りあり、ブックフェアあり、着物ショーあり、協力隊の出し物あり。

私は式典で少し挨拶をしました、それも楽しかったけど、今回は着物ショーの出演者と、Jazz barで唄った隊員の髪の毛を担当したのですが、それが楽しくて楽しくて、本当に夢中になりました。

その様子はまた後日、出来上がったそれぞれの髪型の写真と共にアップします!

下は、昨日ランチに呼ばれたSさんの家で見せてもらったウズベキスタンのスザニコレクション。
行きたいなぁウズベク・・、布天国に行きたいなぁ。

行こうかなぁ。

いつも仕事の買い出しで大急ぎ・大荷物で行く布・糸の市場「Madina bazar」に昨日の午後は何も持たず、自分の買い物の為だけに行ってきました。

村の近所のおばあちゃんにサイマというキルギス伝統刺繍でスカートを作ってもらえることになったのです。

ゆっくりなバザール、糸も、本当に色々な種類と色があるんだなー

ウォークマンからはサニーデイサービスの優しい声

秋の柔らかい午後の光がふーっと目に入ってくる
帰り道-
ネパールの友達に電話をしました、村で図書館の係をしていた彼女が結婚したという話を聞いたから。

そんな彼女が村に戻ってきていた事、彼女のおばあちゃんが亡くなったということ、サウジに仕事に行っていた友達が結婚した事・・etc

その時間は気持ちもネパールに瞬間移動、電話を切った後
あぁ、ここはキルギスだった。

日本のあの人に会いたい

今日は気持ちが小さいのを感じる、大きさはというと水風船くらいでしょうか

明日は気球くらいの気持ちになって、そのまま村に飛んで帰ろう

やっぱり今日は首都に残ろう

2010年11月16日火曜日

アルシュ村手づくりフェア ‐閉祭式‐

楽しい午後はあっという間に過ぎ去り

16:00、アルシュ村が西日に照らされる頃
2日間の大きなお祭りがフィナーレを迎えました。
まずは村の子供たちの熱唱!
アイダイ5才!CDの音が飛ぶというハプニングにもへこたれず、このセクシーなダンス! やんや やんや と子供たちも集まり真剣な眼差し・・

周辺の村でのコンテストにも出場するという、小学校3年生のダンスチームには開いた口がふさがらない、とでも言いましょう。
本当に見もの!
ぱらぱらぱらぱら~ ・・・ と最後までばっちり!!

村のコムズチュ(コムズ奏者)アイベック、ほとんど練習なしに一発勝負。
村でコムズを弾ける人は何人かいます、でも彼らは誰ひとりとして楽譜は読めません、音で聴いて真似て、そしてここまで弾きこなします。

そして日本人コムズチームも!
山をバックになんて牧歌的な風景~コムズの優しい、軽やかな音色が秋の空気に吸い込まれていきます

●SAORIコーラス●
実は一カ月ほど前から温めていたこのsurprise企画。
キルギス語の「トゥールガンジェル(故郷)」と日本語の「ふるさと」を合唱しました。

大勢の皆の前で唄うんだから!と、何度も何度も励まし
作業場で織っている時にも、お茶呑みで集まった時にも何十回も何百回も練習を重ねました。
うさぎ追いしかの山 小鮒釣りしかの川 
夢は今もめぐりて 忘れがたきふるさと
いかにいます父母 つつがなしや友がき 
雨に風につけても 思いいずるふるさと
志をはたして いつの日にか帰らん 
山は青きふるさと 水は清きふるさと~

皆の緊張が痛いほど伝わっても、しっかり最後まで唄いきりました。
唄い終わった時の日本人観客からの拍手喝さいと
「ありがとうー!」と何処からともなく聞こえてきた言葉には胸がいっぱいに。
琴といったら、同期の彼女!
手もかじかむ寒い中しっとりしっかり日本の琴の音をアルシュ村に響かせてくれました。
そしてその後は和太鼓‐!
琴にしても、和太鼓にしても百年に一度見れるか見れないかのアルシュの村人にとって、本当に刺激的なものだったようです。
太鼓の っどーーーーん!!  という轟に圧倒される村人たち

良かった。
ビシュケクから遥々峠を越えてやって来てくれた琴と太鼓に感謝。
才能あふれる演奏者に感謝。

そして笑顔溢れるナリン組に感謝。

どっこいしょーどっこいしょー!!

ソーラン節は翌日から、学校でも大フィーバーになったそうです。子供たちが口ずさみ踊りを真似て!届けーぇ!キルギスよさこい漁連!!やーーーー!!!


よさこいの「やー!」で幕を閉じた瞬間、ふっと体の力が抜けました
そして、どっと疲れが体にのしかかってきました。

長い間夢見ていたNaryn/Alysh祭りが、本当に終わったんだ、
終わったの・・? 
****************
使えば使うほど磨きがかかり、使わなければどんどん衰えてゆくものなーんだ?と、染色家の恩師はよく子供たちに質問しました。
-答えは、脳と、手です。
携帯、コンピューターに頼ることの多い現代社会に生きる私たちは、脳を使い考え、手を使って何かを作るという、ごくごく当たり前のことから少しずつ遠ざかっていってはいないでしょうか。
昔の生活では、衣食住のすべてが手づくりでした。
身にまとう衣類も、日々の食糧も、自分たちの住処も、全ては素材から始まり、時間をかけて作り上げる。まるでその長い長い時間さえも、材料の一部であるかのように・・。
今回のアルシュ村手づくりフェアでは、そんな風に時間をかけて作られた物が勢ぞろいします。
来場して頂いた方々には、キルギスと日本という二つの国の堺を超え、手づくりの温かさや、そこに込められた想いを受け取って頂きたい、と願っています。
***** 24日 プログラムより************


26人の日本人ボランティアはこの夜、アルシュ村にホームステイ体験をしました。
たったの一晩だけど、なんとなく皆の笑い声が各家庭から聞こえてきそうな、そんな夜。
翌日、2台のバスを見送った後ひとり会場に向かうと
昨日の出来事がまるで夢のように、そこは静かな朝の空気だけが張りつめています。
一人では実現不可能だった、今回のお祭り。
一人一人の力が魔法のように集結して、こんな奇跡を生みました。
何が私の原動力だったのか、何を達成したかったのか。分からない、でも
どうしても実現させたかった。
そしてこうして、たくさんの感動と、反省を生んだこの日を私は一生忘れないと思います。
「手づくりフェア」の名の下、前向きな勘違いをすると、準備不足も、当日のバタバタも、機械のように計算されていない、手づくり感満載のお祭りになったことは間違いなさそうです。
この日まで近くで、遠くで支えてくれた全ての人にありがとうの気持ちでいっぱいです。
アルシュ村よ、自信を持って言おうじゃないか!
小さな村だけど、こんなに素敵なお祭りができる、そんな私たちの村だって。
本当に、本当にありがとう。 ◎完

2010年11月14日日曜日

10月24日- 開祭-

午後1:30、予定より30分送れて開祭 今思い返せば

たったの30分の"予定外"に笑顔をなくすより
あははと笑い飛ばして、企画者である私が誰よりも一番幸せな顔でいなくてはならなかったな、と反省。

色々が抱えきれず、笑顔が出ない。一人難しい顔。ばかー!!!
Hostママで、同じジャーマットでも働いてるGエジェと共に司会。

そして!突然Surpriseの手紙は前任の先輩から祝電を頂きました。


お金の為だけの仕事ではありません、商品を買ってくれた人が温かい気持ちになるような商品作りを、作り手も喜びを持って物をつくり販売する、それがビジネスです。

と説得力のある一言に心を打たれました。

そのことをSAORIジャーマットの皆は分かっていると信じています、と。

たった一台の織り機からこのジャーマットを創設した先輩だからこそ、言えるこの言葉だなとどーんと心を打たれました。

二代目の私の役割とは・・。私にとっての手作りの意味とは?ビジネスとは?

今でも自問自答の日々です。

それでも開会式は順調にすすみ
子供たちもどこからともなく集まってくる   丸い背中たち

さをり織り体験コーナーでは女の子たちが

カルパックなんかかぶった少年達が
そしてずっと織りを体験したかったというS隊員が夢中です。

●美容講座●
石鹸隊員M隊員の、ナチュラル石鹸を使った洗顔、アイラン(ヨーグルト)パックの美容講座。
普段オシャレ情報の乏しい村での、それはそれは素敵な講座でした♪
●オイルハンドマッサージ●
多才なY隊員による、今回はoliveオイルを使ったマッサージ講座!
手のお手入れなんて夢のよう~**といわんばかりにたくさんの人が受けていました。●ネイルアート講座●
ナリン市のB隊員と、助手R&Tによるこの講座の反響のすごかったこと!
初めての企画にも関わらず、完璧な準備! とにかく翌日からは学校で女子がキレイにペイントされた爪を見せ合い
おばちゃん達もはしゃいじゃったりなんかして

皆の爪がきらきら光った瞬間でした
講座のスタッフはお茶も飲まず、休憩もせずひたすらお客さんに向き合ってくれました。
本当に本当にありがとう。
私の為の講座じゃない、村人を、そしてこの日アルシュ村に来てくれた人々への講座。
それなのに、とにかく有難うと心から手を合わせてそう言いたい。
後日、ナリン隊員との反省会ではネイルのB隊員から
「自分の趣味が、一人の人をあんなに幸せにできると感じた瞬間、自分の方が幸せになりました」
という言葉をもらいました。何よりの言葉です。
こちらはなぜか途中で始まった、馬でヤギのバラバラ死体を取り合うゲーム↓
に喜んで参加するA隊員。-けっこうなお手前である!

●料理講座●
シェフMarcoのレシピに見入る女性たち

ちなみに手前は彼女達の手作り雑貨、値段なんか付けて売ったことないわよーと、出店するのを渋っていた彼女たちの雑貨は本当はとっても可愛い!

売れ行きも上々◎
来年はもっともっと巻きこむぞ、そして大きな“クラフトフェア”にしたい、それを夢見てます。
スンバットの作るキルギス料理、オロモ、とは

生地をのばし、細かく刻んだジャガ芋、玉ねぎ、を巻いて蒸します。
ん~・・美味なり! そしてODEN、に群がる村人たち。
大なべで作られたシェフのおでん、いっきに姿を消しました。
日本食に飢えている日本人は最後残った汁を大事そうに大事そうにすすったのでした。涙


お天気も良く、本当によかった。

16:00からはいよいよ閉祭式、天山の山々をバックに感動的なフィナーレを迎えました。

また書きます乞うご期待! おやすみなさい!