2010年9月28日火曜日

じゃが芋色-The color of potatos-

じゃがいも真っ盛り、どの家も、家族総出でじゃが芋の収穫です!
乾燥していてどこよりも寒いナリン州は、どうやらじゃが芋には最適な場所だとか。

子供たちもこの収穫の一週間は、学校も休んで(時には先生も休む)家の手伝いです。

もちろん私たちの仕事も一時停止-。家のお母さんであるジャーマットの女性たちも一週間~10日は作業場に来ません。

新商品のカタログ制作、10/23、24のお祭りの支度に時間が足りない私にとっては、日々一人ひんやりする部屋でパチパチとPC仕事をするにもってこいの時間になっています。

でも・・寂しい!
一人PC仕事は寂しいっす。眼も痛いです。運動も不足します。嫌いですPC仕事。
ピロック、アイラジョク(でも、しかたない)

午後は、気分転換に。
バケツに水を汲んで洗濯をしたり、近所のじゃが芋畑に訪問に行ったりします。


収穫の作業に欠かせない馬家族皆で手伝うこの、温かい風景-

私は将来きっと馬で畑を耕したい、手でバケツで洗濯をしたい。本気にそう思っています。家の前の兄弟三人!収穫したじゃが芋は、他の州はもちろんのこと、カザフスタンやロシアにまで売られてゆきます。

キルギスタンのじゃが芋よ~

●アルシュ祭りに向けて●

キルギスの人々は家や、客間、仕事場、そこにお客さんを迎えるとなると「徹底的」に掃除をします。ペンキ塗りも、壁をキレイにしたりするのにもとにかくとことんやります。

見栄っ張り、いいとこ見せたがり屋です。

そんな性格のお陰で、工房も土壁を再度練り込み直し、石灰でもう一度色の塗り直しをしています!

土壁修正は男性の仕事、石灰での色塗りは女性の仕事。と分担が決まっています。
女性陣は、今週末総出で石灰塗りかなー。
-「Naryn/Alysh festival 1o/23-24」-
キルギス内のボランティアも20名ちかく手伝い、参加が決まってきました。
SAORI商品販売、新商品お披露目、石鹸作りをしている隊員の石鹸販売&美容講座、野菜隊員のお料理講座、マニュキア隊員(?)のネイルアート講座、アロマ隊員(?)のハンドマッサージ
そして村人も負けてはいません、木工職人、編み物、刺繍、etcの達人たちが自分たちも色々な物を作ってお祭りで売りたい!と自ら申し出てきました。
You're all welcome!
その日きっとアルシュ村は盛りだくさんです!わくわくも心配もしています。
10/23は前夜祭としてナリン川の近く川岸で、アート色の濃いイベントを企画中
ナリン市にキルギス人男性に嫁いだY子さんの主催、そうですこの「Naryn/Alysh祭り」はY子さんと二人の二人三脚で開催なのです。
今や、お姉ちゃんのような存在(私の実の姉と同い年・・彼女は四姉妹長女!)であるY子さんは、同じB型のせいもあってか、自然と気が合う。少々気の強いところも、曲げられない信念があるところも、けっこうおっちょこちょいなところも似ている気がする。
ナリン初のこんなイベント、頑張ろうね、とお互いを励まし合っています。
山から羊が帰ってきて
焼けるような夕焼けに感激して  そんな日々をここで送っています。
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鹿児島に住む妹が前にくれたメールの内容、好きです。なので紹介します。
「やることが多くて、でも悩んだる暇はないからこうゆう状態は結構好きかも。
仕事って何だろって思ったりした時期があったけど、そんな贅沢な悩みにぐだぐだ考えるよりも、今できることをがんばって前に前に進みたいと思う。またメールしてね!」

2010年9月23日木曜日

ナリンシュルダック祭り-Naryn festival 9/15-

9/15- Naryn Shuldak festival

(..Shuldak is the carpet made with the wool, one of the traditional crafts in Kyrgyzstan)
隣のナリン市で開催された「シュルダック祭り」に、Kエジェ、スンバットと共に参加してきました。

見事な秋晴れ、気分はとんぼ柄の浴衣!
東京の織り教室のおばさま達がプレゼントしてくれたこの浴衣を着て。
Waring this Yukata which my friends gave.

キルギスの伝統衣装を着て、機に糸をかけるKエジェ。
日本からのSAORIの機に興味深々の地元キルギスの人々!
Preparing for the exhibition.
People were so interested in this weaving machine bringing from Japan.
会場には12つものボズウイ(遊牧民族移動式用テント)が並び、キルギス各地から手作りグループが集まった。

ジャーマットで働き始めてからまだ2,3ヵ月のスンバット。それでも立派にラジオ局の質問に答える!
たのもしい!
This woman has been working w/us just for a couple of months, but she answerd the interview.

タラス市から来た織物プループ。

以前私たちがセミナーでタラスに行った時に知り合ったおばあちゃんが私の事を覚えてくれていて、ステージでのスピーチが終わった後「ナルギーザ!!」と声をかけてくれたのでした。

彼女たちが持ってきたキルギスの伝統機織り。これを一目、見たかった!感動!!
販売のブースではスンバットが慣れない販売を一生懸命してくれた。売上は、まずまず。

首都での納品先や、観光客、日本人は大量に買ってゆく、生産が追いつかないほどに。でも、ここナリン市では急にはそれは望めない。キルギスの中でも貧しいと言われるこのナリン州、焦らず、ゆっくり私たちのSAORIジャーマットの知名度を上げていけたらいい。

何より、参加する村の女性たちにとって刺激的な、わくわくするそんな一日であった事が一番の収穫ではないか◎まる。

Our income was ok, not that much compared with the shops in the big city or the ones from foreigners. But we won't be hurried. Little by little they get to know about us, about our works, that's what we want.

If it was the attractive and exciting day for the women attending this festival, that's all I wished.

2010年9月5日日曜日

新学期とともに冬支度-9月1日-

9月1日、村の学校も保育園も入学式&新学期を迎えます。

3ヵ月( !! )の夏休みを終えて、真っ黒になった子供たちはいっせいにきちんとお洒落な制服を着て。

Hostmotherは学校のキルギス語の先生、グルジャズ、ベックヌルと共に登校のところを撮影-

甲府の我が家族も、こんな大事な日の朝には必ず庭で記念撮影をしたなぁとふっとそんなワンシーンを思い出す。

この日は写真屋になる覚悟で私も入学式の様子を見に、そして大統領が学校に来るという噂を信じて村の学校に行きました。

(結局ローザ・オトンバエバ大統領は来ず。 笑・・あのペンキ塗りはいったい?)

実にこの日の撮影枚数150枚!

誰を撮ったのか覚えきれず。それでもカメラのないこの村では記念日に写真を撮る事はめったになく、こんな時くらい役に立てるのならば、と写真屋さんになったのでした。

●左から二番目Hostsisterグルジャズ。美人でしょ
●新入生16名!

学校の入り口に初めて入る瞬間のテープカット 初々しき瞬間~

                   
ジャズグルの長女、チョルポン
グルバーラエジェの次女、アディラ
スンバットの長男、イーマン
アイムエジェの末息子、名前なんだったけな
以上四名、ジャーマットの女性の子供たちも幼稚園を卒園してめでたく入学です。

村の学校は全校生徒100名未満。そのうち今年の新入生16名はかなりのマンモスクラス。
子供たちよ、たくさん遊んでたくさん学んですくすく育てー!
おたふくで入学式に出られなかった20数年前の自分の入学式。
出てみたかったな入学式、残念。
●お父さんは冬に備えて家畜の草を●
今年の夏は雨が多かったのと例年よりも涼しかった影響で、草がものすごく少なく、今年の冬の家畜のエサにダメージが出るのでは、と男性陣は心配な表情。
●お母さんは冬用の保存食を●

大量のトマト、ピーマン、玉ねぎ、人参、にんにく!
野菜の少ない村では良い目の保養になります。
この日は保存食用のサラダ・ピクルス作り。私もせっせと、野菜を刻む、刻む、そして刻む。
つまみ食いの野菜が本当に幸せに感じました。
毎日、野菜のそばにいたい。
ママの作るサラダは、トマトパスタのソースのような味。とっても美味です!
ワインのつまみに最高な感じです。作り方、教えます。ご希望の方はメール下さい。

とにかく包丁を握り野菜をみじん切りすること約二時間、さすがに手にマメができました。笑

夜11:00、かまどに火を焚いて大鍋でぐつぐつ煮ます。
私は12:00でダウンしましたが、ママとグルジャズは夜中まで作業-
翌朝とっても美味しいサラダがテーブルの上に。
秋の収穫の歓びと、いよいよ冬支度だな、という少し寂しい気持ちになりました。
●活動のハナシ●
実は、今とっても忙しい。
9月に商品販売のイベントが2件、10月末の「Naryn/Alysh祭り」の企画、その時に合わせて新しいSAORI商品のカタログ作りに、文字通り追われています。

他のイベントに行って圧倒される夢、演奏会に出て失敗する夢、そんな夢ばかり見ます。
でも、心配しても不安に思っても、目の前のことを一つ一つこなしていくしか道はないので、その道を真剣に、確実に、時に鼻歌でも歌いながら、そして時にお昼寝をしながら、お茶を飲みながら歩いてゆく次第であります。
明日もきっとまた一つ仕事が終わっている、そこを目指して。
     
写真は、SAORI巾着袋 withタロー親子 (注)タロー親子は非売品