2010年7月11日日曜日

制作までの日々-神様のイタズラ-

Bishkekは、刺すような暑さ

そして泉SAKAMOTOも、暑いキルギスで熱い日々を過ごしております。
もちろん、一緒について回っている私にとっても。とても刺激的な日々

ゼロから作り上げることとなったイベント「Asian Reunion in Silkroad」
共同展示をする現地アーティストも決まっていない。
材料をここで見つけることから、会場を見に行くことから、始める。キルギス語の新聞を絵の具で塗って、街を表したいのよ~ 
完璧な事務技(!)O隊員による、今後の泉さんのスケジュール。強力な味方Aさんも、今回も的確なアドバイスで後押ししてくれる。
泉さんがコラボレーションしたいと感じるアーティストとは・・?
今日までの滞在中、そのことが大きな課題点、大きな興味でした。
泉さんは、インスタレーション(空間設置)をメインに制作をするアーティスト
空気を感じ、身近にある材料を使い、その場に展示し、解体する-
会場となるBACでの初日打ち合わせで、多くの画家・作家のアトリエを回り、なかなか出会えない現代アーティストに誰もが不安を抱き始めた頃、神様がチョコンと駒を動かす。
ほらよ、っと。
紹介されたピョートルさん。
私は直接会っていないが、泉さんが「共同展示したい」と思った数少ない人。
*ソビエト時代に、国からの注文でレーニン像や、肖像画を描いて生計を立てていた画家が多く集まるBAC(Bishkek Art Center)は、今でもその香りを漂わせる共産colorの強い工房なのです。
トントンと話は進み、予定通り11日にはナリンへ出発!!
の、はずだった。
ところが
「家に帰って考え直したら彼は、ロシア人だ」・・ !
キルギス人にこだわるBACディレクトール、それを受けて悩む泉さん
民族間の衝突がタイムリーで勃発しているこのキルギスで
「Asian Reunion・・」と題したアートイベントに、キルギス在住ロシア人が登場する。
夜、静かに自問する泉さんの姿が印象的でした。
民族って、どんな壁なんだろう。今回のテーマの持つ、本当の意味とはなんだろう。

しかし、日は迫って来ている。足踏みしている時間はない。
翌日、心当たりがあるというディレクトールの言葉を信じて再びBACへ。
実は泉さんは、一人のアーティストに目をつけていた。
「この人とやってみたいのよね」
でも、そんなに簡単にいくはずがないと、私も内心そう思っていたのです。
ところが、ここでまたいたずら好きな神様はひょいっと駒を回すものなのだ。
なんと、事務所で待っていたのは、泉さん第一候補のラハットバイケ!
まさか!!
そのまさかが、まさかでなく本当になって、二人は23日共同展示決定。
ラハットバイケは8分のパフォーマンスアートを、太鼓・琴(サウンドインスタレーションversion?)とのコラボで行います。
どんな魔法にかけられて、当日はどんなものが共鳴し合うのか
誰にも予想ができない、このわくわく感!
乞うご期待!
今朝は、旧ソビエト時代の蚤の市に行って来ました!
ウクロップととの対面に心弾んだ様子~