2010年8月29日日曜日

風の谷の?

日曜日

夏の終わりを告げるような涼しい風は、ふと寂しい気持ちになったりもする。
それでも、今日もアルシュ村には真っ青な空が広がり、緑色の木々が風に揺れる

朝、むしょうに「風の谷のナウシカ」が観たくなって、起きて早々コーヒーだけ部屋に持ち込み
日曜日朝8:30から一人上映会。

ラン ラン ララ ランランラ、ラン ランラララン・・

この映画の舞台は中央アジアだと聞いた、パキスタンとか?
でも、宮崎駿監督がキルギスの影響も受けた、とも聞いた。そしてどうやらそれは、ナリン(キルギス国内で最も“キルギス色”の濃い州)が舞台なのではないか、と。

そう誰かに言われて、今日は色々な事に気が付いた。

衣装、食べ物、確かに似ている!
そしてなんと、ボズウイ(遊牧民族・移動式テント=ユルタ)が建っているではないか。なんて偶然。

ナウシカが命がけで守ろうとした不海の森や虫たち、谷の人々-

いつ観てもメッセージのある映画だなぁ。朝から胸がじーんときてしまった。

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そして、そんな風の谷のアルシュ村?に明日「ローザ・オトンバエバ」が来るのである!!

そうですキルギスの現大統領。
村の視察、新しい学校建設の土地を見に来るとか。

朝からナウシカの世界に浸っている私とは正反対、村人は朝から大忙し。
道をトラクターが整備に入り、木で作られた塀はもう一度ペンキ塗り直し。

じゃーんMITSUBISHIトラック大活躍!GO GO MITSUBISHI!!私も、今から家の塀を塗ります。日焼け対策して、外に繰り出します。ローザさんの為に。
そして最近の我が家のアイドル、タロー。ママになっても美人なタロー。

6匹いた子犬達は近所にもらわれ一匹だけ残りました。でも彼も近いうちによその犬になります。熊のように真ん丸いので、「アユ」(=くま という意味)と勝手に名付け呼んでいます。

アユ可愛い。◎まる

2010年8月25日水曜日

根っこ染め!

我が家にいるタローが6匹の赤ちゃんを産みました~
丸まる太っていて、もう・・可愛い!!の一言。

タローとは前に住んでいた隊員の先輩がつけた名前、その時はオスだったのが、次に来たメスにもそのままタローとしたらしい。

もののけ姫の山犬似のタローは美人なんです。凛としたこの横顔。

さて、今月頭に山から採って来た“ウシクン”。

茎は甘酸っぱいさとうきびのような味がして(さとうきび、食べた事ない)初夏にはキルギス人の大好物です。皆よく食べていました。

その根っこが綺麗な色に染まる、と聞いて。

これらです。皮をむくと、黄土色の中身。

この日はアストラと一緒に染めの作業、まずこまかく切ります。

私は、作業小屋に糸をとりにいく。
途中の風景、今村では冬支度が大忙しです。
草を刈って、冬の家畜のえさにします。村には古いトラクターが二台だけ。皆、馬を使って男性は朝から晩まで草刈りです。
(写真右下は、タローの子供・モイノック。一昨年の子供らしい)
根を煮出すこと計40分、ぐつぐつぐつ

ぬるま湯で洗った糸は、日陰でだいたいの水を落とします。
アストラはその間、染めの本を熟読。ヌルベック2才、ママの横にいつもひっつき虫。
染め上がりは、こんな色!
一滴、一滴がウシクンの根の色を吸って、「色」となりました。


焙染液は、右から(前回クックタシと思い込んでいた謎の石:実はマーランソフカという消毒液でした)
真ん中は石灰水(40Lのバケツに3kgの石灰、残りは水を入れて一週間寝かして石灰水を作りました)
左は灰汁汁(前回と同じく、これも40Lのバケツに3kgの灰、残りは水)
男性陣が家畜の草の冬支度をするのなら、私たち女性陣は糸の冬支度、でしょうか。
短い短いキルギスの夏の作業です。
次は玉ねぎ、ジャガイモ、イチョウでもやってみよう。◎まる

2010年8月13日金曜日

自分の感受性くらい 

ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを 友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを 近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを 暮しのせいにはするな 
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を 時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ ばかものよ

-茨木のりこ-


ものすごい勢いで時間が流れるこの日々の中、
もう一度しっかり足元を見つめて、生きたいと思います。

去年の自分も同じ時期、同じような心境でいたのだと改めて感じました。

2010年8月10日火曜日

28回目のおめでとう

穏やかに迎えた7月30日、誕生日。

気持ちの良い目覚め、朝一番に金のピアスを付けました。

ジャーマットの女性たちと一緒に毎月100comずつ貯めて、毎月誰かに100×8人分の800ソムが行き渡る、山梨風に言うと「無尽」会ですかね、それをやっていて、ちょうど今月が私の番だったのです。

その800ソムに、自分の600ソムを足して小さな金のピアスを買いました。
ひし形の、小さな可愛いピアス。

お昼は、ジャーマットのアストラのお家に呼ばれて「誕生日マントゥ」!
なぎさの為に、油少なめにしたのよ、と何度も言われました 笑

そして。この誕生日の日に始めようと決めていた、草木染め。
狙っていた庭のよもぎで、さっそく!

しかし、昼過ぎの草摘みは暑くて暑くて、意識朦朧。
次回からは明け方摘もうと固く心に誓う。

紡がれた糸は、よりが強くちりちりなちぢれ緬状態・・。
よりを戻しつつ、甘い糸に。

よもぎその①

その②

その③
たぶん、違う種類のよもぎなんじゃないかなぁと思う。葉の形、花の色が微妙に違っている-でも匂いはヨモギ-
かまどのある小屋でせっせと火を焚こうと準備していると、SAORIの作業場に今すぐ来い、とのお呼びがかかる。
作業場に入るとじゃじゃーん!サプライズで皆がクッキーとスプライトでお祝いしてくれたのです。
嬉しくて、嬉しくて、スプライト乾杯のトス(乾杯の時に言う祝辞)が回ってきた時には、お別れのあいさつじゃないのに胸がいっぱいになって、泣きそうになるのをぐっとこらえました。

温かい。恥ずかしくなるくらいの温かさに、恥ずかしい
ありがとう
感動を胸に一人、そして、再びかまど小屋へ。

ネパールで近藤先生に教わった通りに、20分(第一液)、さらに20分(第二液)を煮出し、 韓国でしてもらったヨモギ蒸しなんかを何故か思い出し、火をくべ、よもぎを見つめ
サイコーの誕生日だなぁと思いながら
糸を入れてから40分後には
美味しそうなちぢれ麺のゆで上がり!?

媒染液には、灰の上澄み液①と、クックタシ(ミョウバンだと思いこんで間違えて買った何か・・未だに正体不明の黒い物体)②を使用しました。完成品はのちほど。どんな色になるのかしらん~

ふ~ っと染めの作業ひと段落で、外に出ると夕立の後のキレイな虹!
大きい、キルギスは空が広いからか、虹がちゃんと半円型に、地面のあっちからこっちまで届いている!

✿夜はお母さんのごちそうで✿
夜は、こうして家族と過ごすのが一番いい。
ケーキと、コニャック(!)と、ペン立てのプレゼント。
甘党ではないお酒好きなこの私も、この日ばかりはちゃんと全部頂きましたよ、ケーキ!

何時間もかけて生地から作ってくれたペリメニは、世界一の味。コニャックもだいぶ良い感じに減りました。美味!幸せ!
✿翌日・・✿
なんと、昨日染めた糸(媒染①)は、一晩寝たら色が若草色になっていたのでした!-写真右-
この茶色は、謎の媒染②の方です。でもなかなか、良い色♪・・?
一度洗ってみたら、色落ちはなかったので◎まる、ということにしています。笑

キルギスよもぎ色!
✿ナリン'sに招かれて✿
昨日8/8は、隣のナリン市内に住む友達に招かれB-day party!
芸達者隊員Mさんの、お手製ケーキ!ケーキ隊員Sさんのレシピが見事に復元。
そして、温かいcardと、お茶目なエプロンを頂きました。
ありがとう。
そして、特大のサプライズは同期が用意してくれたDVD!!
誕生日の近いうちに会えないからと、わざわざナリン'sに渡してくれた同期のはからい。
なんと、それは世界11ヶ国、20人もの隊員達から送られたmessage DVDだったのでした。
驚きと、嬉しさで今まだ興奮していて、うまくまとまりませんが、とにかくまたこっそり一人で見直し、一人一人の言葉をちゃんと読みます。今はただ、ありがとう、の一言。
ものすごく 嬉しい、そしてやっぱり少し恥ずかしい、プレゼントでした。
こんな同期、に感謝。大好きな仲間に感謝。
30日には他にも日本からたくさんの方々にメールを頂きました。
キルギスの違う町に集まっていたウォーカソンメンバー約20名による電話越しのHappy Birthday song合唱も! この素晴らしい瞬間に感謝。
両親に、姉、妹に感謝。
キルギスに感謝。

2010年8月2日月曜日

Asian Reunion in Silkroad -魔法使いの力-

7/23は、和太鼓の轟と共に幕開けです

ぞくぞくと人がやってくる。・・はじまるー!! 当日までたたく事を頑なに拒んでいたE隊員の、粋なサプライズ!
日本の空まで響け、太鼓の音よ

集客数は把握しきれないほど。200-300名は来ていたのではないかという。
手前三人は右からフランス大使、日本大使、JICA事務所所長。
うふふ~アルシュ村のSAORIタペストリーもゆらゆら天井から揺られて気持ちよさそう~♪泉さんのプレゼンテーションは、これまでの泉さんの作品とそのテーマ、メッセージについて。
もちろん甲府のAIRYについても、この場で紹介!
病院改修ペンキ塗りも、物理専攻アーティストカレンさん、イベットfamily、ミャンマー写真展も。
懐かしく思い出し、同時にこれからの未来に夢広がるAIRY(Artist in residence Yamanashi)の活動。
人に埋もれているー!!ジュジュー生きてるー?
そうです、あのボズウイの中で琴隊員のジュジュのソロ演奏が行われています。
彼女の奏でる美しい琴の音色に乾杯。
誇らしげな10枚のタペストリー達。・・今頃モスクワの上あたりかな?甲府にちゃんと届いてね。
✤ラハット・イテキエブ✤ Performance painting.












完!おみごと。
*テーマ:「Asian Reunion in Silkroad」
1300年前にシルクロードを渡って伝わってきたという中央アジアの文化。その後様々な歴史の色に染まりながら個々の文化を作りあげてきた。今、キルギスで再び両国が出逢う。
ラハットさんの絵の中には、富士山、桜、ボズウイが描かれています。 このハニカミ王子!
和太鼓と、琴のダイナミックかつ斬新な音の中、全身を使って大きな大きなキャンバスに絵を描き終え、恥ずかしそうにこっそり裏から出てくる。胸キュンなラストでした。
10月に、ナリン&アルシュ祭を計画しています。
実はナリン出身のラハットバイケに、10月はナリンの地で暴れてもらう予定です!
ヤー!!! こちらは盛り上がるソーラン節!
練習では脚がちっとも曲がらない、それなのに当日は漁連の皆に魔法がかかります。興奮というアドレナリンがマックスに分泌されて、体がバネのように曲がる、曲がる。
大集合の巻き。美しい!!

ラハットバイケ&Izumiさん
この二人の魔法使いが今回はやってくれました。私たちに新しい可能性を残してくれた気がします。
イベント終了後、ボズウイの中で喜ぶ魔法使い!
終わった~♪ ♪
ぴょんっと、大きな絵の前で跳ねてみたりしてる。 オアシスprojectは、ラハットさんに贈呈。
翌日、なんとなく寂しい気持ちを胸に会場の片づけ。
大きな大きな芸術祭でした。ありがとうございました、こんなに楽しい7月を与えてくれて。
泉さんを追いかけた7月は、新しい風と、キルギスの明るい明日を感じさせてくれました。
信じて進んでいこうこれからも。