2010年12月31日金曜日

2010年を振り返って

いよいよ今年も残すところ12時間をきりました。
皆さま、2010年はどんな年だったでしょうか、辛い事や悲しいこと、嬉しい事や新しい発見や出会いがあった年だってでしょうか。
私は今年は首都で年越しです。
去年村での凄まじいコノッコ(お客さん回り7-8軒)な年越しを経験したので、今年は自分のペースで、好きな仲間と自由気ままに過ごしたいと思いました。
今、ビシュケクです。
村でのクリスマス@保育園の子供たちの愛らしい写真を、今年最後のupにしたいと思います。
●12/24クリスマス・イブ●
その日、私はカメラマンになる覚悟でカメラの充電をし、仕事場の女性達にも少し時間をもらい保育園に向かいました。
伝統帽子カルパップを被ってちょこん、とポーズ!カワイイ・・ジャーマットのアストラは”アヤザタ・クズ”に!=キルギスではサンタさんと一緒に来る女の子をそう呼びます。助手、ですかね。

着飾って踊りや歌に夢中になる子供達 でも中には全く踊れずとにかく泣く子も。
去年、卒園したチョルポン。・・私だてって踊りたい

村の運転手ジクの一人娘は天使に。

まんまるの彼女はしっかり肝がすわっている

チョルポンの妹、ジルドゥス。ジャーマットのジャズグルの娘です。

学校の先生サルタナットの娘、とにかくお菓子にしか目がいかない。私の妹を思い出させる 笑

お母さんの手づくりサンタ衣装を着て。
子供は純粋で、無邪気で、わがままで、動物そのものです。
そしてそれが本当に愛らしく、かわいい。
日本もキルギスも、これからの未来が明るいものでありますように。
*************************
つい先日開かれたナリン組でのクリスマスparty、ほろ酔いの時に皆で今年の漢字「一文字」を選びました。自分たち自身の。
私は、「向」という字を選びました。
2010年、自分と向き合いました。
体を壊したり、感情に揺さぶられたり、アルシュ村と向き合ったり、もちろん近くでは常にSAORIジャーマットと向きあう。
そして、これからの私の将来につながるよう、向かっていけるよう、その字がぴったりだったのです。
今、向いている方向が正しくありますように。
向かう先に何かがありますように。
それでは皆さん、良いお年を!
キルギスより想っています。     2010年、完◎

2010年12月24日金曜日

窓ガラスの芸術 ‐朝の楽しみ‐

先日アップした窓ガラスの写真、褒められて嬉しくなって今朝はこんなにたくさん撮りすぎました。

「まるで一枚の油絵のようだ」 なんてやっぱり画伯は言うことが違う!

そっか、油絵かぁ
そんな中で目覚める私はなんて幸せ者なんだろう 天使の羽根AM8:00
にょろにょろ
湖面のさざ波
東北の温泉旅館
かき氷が食べたい
アメリカ ウィスコンシン州 (行ったことない)
バナナの木
ピアニッシモ
飛行機の窓から見たい朝の光
まぶしい青という不思議な色
ジュリアナ
●以上、アルシュ村油絵展でした●
期間限定の特別展となります。
開館時間、アドレスなどお問い合わせの上、暖かい格好でお出かけ下さい。
皆さまのお越しをスタッフ一名心よりお待ちしております。

2010年12月22日水曜日

本格的な冬の訪れ‐冷たさと温かさ‐

お朝、目が覚めると窓ガラスのこんな素敵な模様 温かい布団から出たくないー・・・

高い山々に囲まれているせいか、太陽が昇ってくるのが8:00過ぎ。
7:00とはまだ夜のようです、月が輝き、星たちもまだまだ元気。

夜といったら最近はろうそくの灯りで、寝る前に本を読むのが私の日課になっています。

今は立花隆ゼミ生共同制作の「二十歳のころ」を。

自分は二十歳のころ、何をしていたっけなぁ。・・初めての一人暮らしを東京の百草園で始めて、居酒屋でバイトを始めて、大学の可笑しなゼミ仲間と出会えて、もう少しやってみよう大学を辞めずに続けようと思えた年だったような気がする。

畳の似合う、百草園の部屋‐

安いお酒を囲んでは仲間と朝まで騒いで呑んで語って、酔った勢いで浅川に散歩に行ったり、時にはあの小さな部屋に20人も詰め込んでお酒を飲んだっけ・・。(お酒の思い出しかないのか私?笑)

そして今、28才というこの微妙な年と向き合っている自分に気が付いてみたり。

出勤!10:00-10:30

真っ白い、工房までの道。気持ちもシャキっと真っ白色
上・朝の工房

下・夕方の工房

とにかく今日は静かな、静かな、雪降る一日でした。

雪は音を吸収する、なんてそんな現象を私はこれまで知らずに生きてた。あらためて雪って神秘的な存在である、音を吸い込むなんて。17:30、家路へと急ぎ足のGエジェと、Dエジェ。
Gエジェの手には昨日織りあげた、かばん用の布。今日洗って干して、明日縫製です。身近なところに自分が織った「布」のある生活、今や当たり前のそのことが、ふととても幸せに感じる。

寒い・・!私も自分の家へと走ります。
真っ白い景色の中、家の明りってなんて温かいんだろう。
きっと家の中はペチカが焚かれて温かいんだ、うれしいな。

昨日、我が家の子供たちがせっせと楽しそうにクリスマスツリーを飾り付けていました。天井からは去年一緒に作った輪っか、そして大学生ボランティアR子ちゃんが伝授していってくれたシュリケン!
では、おやすみなさい。

今日はどの人の「二十歳のころ」と出会えるのかな。

2010年12月16日木曜日

そうは言ってもクリスマスを楽しむ私 笑

12月12日の同期のY子に三人からささやかな「お誕生日会」
in Bishkek、S太の家 S太はこのウサギの耳をつけて玄関でY子を迎えるものの
反応に困ったY子は無言で靴を脱ぎ・・言葉が出なかったらしく本当に困っていた。笑

洋風パーティをテーマに、Yっこはトマトパスタ、私はお子様ランチを作りました。

Happy birthday to you~♪
お酒も良い感じにまわり、久しぶりの同期水入らずに盛り上がる

嬉しくなったこんな時に ウズベキスタンにいるシニアボランティアのNパパに電話!

訓練中私たち四兄弟をいつも盛り上げてくれたパパです。
久しぶりのNさんの元気そうな声!
お酒もどんどん回りテンションもぐんぐん上がる誰が一番クリスマスツリーに似ているか、とか。
シラフではやらないでしょー!笑

韓国女優?

キティちゃん?

そして12時を過ぎると騒ぎ疲れてこんな風に眠りに落ちた私たち。
前回はクリスマスの意味が分からないなんて書いた私です。
何、このエンジョイっぷり・・? 笑
次回はアルシュ村での12月をお送りします!
村はめっきり冷え込んできています、日々マイナスの世界です。
***************************
12/19(日)「世界の村で発見・こんなところに日本人」
18:56-20:54テレビ朝日
キルギス・ナリン市からナリンに嫁いだY子さんが放映されます。見逃さないで下さいよー✿✿
***************************

2010年12月7日火曜日

ハイアットHotelでのバザー

またまた首都に上がって来ています。

今日は高級ホテル「HYATT」にて、IWC(International women's club)というご婦人方のグループのクリスマスバザーに出店してきました。

時々こんな高級な空気に触れて、たまにはいいかな~という気分。つま先なんかで歩いてみたりする。
隊員からは私のSAORI商品、石鹸隊員のMちゃんの石鹸、アプリコットクリーム。
じゃじゃん!
これは、SAORI・Bug-ene&紙すきをしている隊員K君とのコラボ商品☆☆
Mちゃんの石鹸3個セットに、SAORIのミニケース、K君の紙すきブックマークを入れてX'mas giftとして売ってみました。
夢の共演・・!嬉しかったー
しかしクリスマスって何でこう、人々の「贈り物欲」が湧いてくる時期なのでしょうか。
さっぱり理由は分からないけど、世間が緑・赤・白に浮かれて、なんだかキラキラし出すものですね。
学生時代、クリスマスイブに東京にある大きな教会に行ったことを思い出します。
チキンを食べて、ケーキを食べて、恋人とロマンチックに過ごすという、日本の若者の好きそうなそんな過ごし方に反発して、笑 クリスチャンでもないのに教会に行ってお祈りし、聖書を読んだりしたのです。アーメンと言ってみたり。
でも本当のクリスマスの意味は私にはやっぱり分からなかった。
日本の七五三のお祝いの方がやっぱりこ心から理解できる、お祝いできる祝日です。
十五夜さんも分かる、節分も分かる。
でもクリスマスがやっぱり分からない。
ただ今、静かなjica事務所にて一人こうしてカプチーノな時間を過ごしております。
最近事務所の近くにできたcafeはなんと画期的、coffeeのtake outができるのです。
ケーキケースに大好物なティラミスがあったことを覚えていた私は、今日ティラミスがないことにショックを隠せず定員さんに質問すると、
「あと1時間後に新しくティラミスが出来上がる」 と言うではありませんか・・!!涙
一人でこんなに美味しい時間を頂くことはできず、誰かが事務所に戻ってくるのを待っていたところでした。一人で食べるケーキほど心が寂しくなるものはないです。
よく姉と、家の近所のケーキ屋「あっぷる」に2つだけケーキを買いに行ったりなんかして、お茶の時間を満喫していた事を思い出します。
私は、ティラミスと、ミルフィーユと、アップルパイが大好きです。
そんなところに、たった今隊員Dが帰ってきたぁぁ!!
よーし、ティラミス行って来ます。

一村一品運動 in Naryn

先週Narynは隣村レーニン村で
jica主催の「一村一品」のついてのセミナーがあり、SAORIジャーマットからも9名が出席しました。
jicaのこのプロジェクトはイシクク州で成功しているものであり、他の色々な国でも様々な地元の特産物や手づくり商品で成功しているものらしい。
少しずつ有名になってきて、TVの取材や、工房への来客にも慣れてきてはいる女性たちでありますが、さすがに舞台の上でマイクを手にするとなると緊張気味。
まずは新人シルドゥスがジャーマットの設立、現在の様子を説明し

次はクンドゥスエジェが、昔の商品の質と今の商品の質の違い、何に気をつけて織っているのか、縫っているのかを説明すると
最後はディナラエジェが、先月のアルシュ祭りの意義について、そして私の任期終了前に毎月一人を首都に連れていき、納品先とのネットワーク作り、バザールでの買い出しの練習・・等、今後のジャーマットに必要となる課題を提示。
ジルドゥスエジェとスンバットは、今日商品を持ってきたことをアナウンス、質疑応答を担当しました。
つまり一村一品とは、地元にある素材を使ってそれをいかに工夫して「商品」にしていくのか。
売る為に、収入を得る為に、どの部分をアレンジし世の中に出していくのか、つまりはそういうプロジェクトなのだと理解しました。 例えば上の写真はただのじゃが芋ちゃん、この写真はそのじゃが芋でフライドポテトを作りラッピングを工夫したらこんなに洒落たじゃが芋に変身しますよーおほほー
という事です。
つまりは、工夫と、面白さと、ファンタジーを加えること、なのではないでしょうか。
生活全てにおいて、これはなくてはならないものっていつも思っています。
例えば、出されたご飯をただ食べるのではなく、日本昔話のエンディングの歌を口ずさみながら食べたらどんなに美味しいことか。
同じ月を見るのでも、まるでE.Tが自転車のかごに乗っかってもしもこの月夜を飛んでいったら、と思うだけで何て夢のある月夜。
固い事を考えるのではない、皆が可能性を感じたことを周りの人にも説得し、協力してもらい、信じたものをカタチにしていくべく働いたら、それでいいのだと。
こちらはナリンが産んだ英雄マクサット!
これまでナリンで活動してきた協力隊員の紹介をプレゼンテーションしてくれました。
大先輩であるMさんは今頃空の人・・大いにDSに時間を費やしていることでしょう、今日、10ヵ月の任務を終えて日本に向かいました。
偉大な先輩の残した業績は大きくて、これからのナリン組の宿題はたくさんです。販売部門でも、SAORI女性たちがオシャレして一生懸命に販売!
なかなかの売上でした。◎まる

そしてお茶の時間に開かれたミニコンサートでは今や有名になってしまった(?)SAORI女性のコーラス「ふるさと」
アルシュ祭りの第一回目に比べると、焦りもなくなり、皆楽しそうに唄えました。
このままコーラスも広げていこうかな・・?
今後、ナリン州にもっと多くの隊員を送るというjicaの方針。
とにかく、地元の人々にとって本当に意味のある、そんな活動を、私を含め真摯に取り組んでいけたらと思うばかりです。 こころざしをはたして~
いつの日にか帰らん~ 山は青きふるさと 水は清きふるさと~