2011年7月31日日曜日

29才になりました!

こんな真夏の暑い日に汗だくになって私を産んでくれて有難う、お母さん。
20代最後の誕生日を、このキルギスで迎える事ができ本当に幸せです。

首都で隊員仲間に祝ってもらい、このキルギス刺繍の贈り物は同期三人から。なんともツボをおさえた贈り物!

昨夜は、日本から酔っ払った某二人組から、午前零時を過ぎた頃に隊員仲間から、お祝いの言葉や歌を頂き、今朝もSMSやE-mailで、たくさんのおめでとうをもらいました。

皆さん、どうも有難う。この場をお借りして感謝申し上げます!
夕方は作業場で、メンバーがB-day partyを用意してくれました。
サラダ、揚げパン、ピロシキ、スイカ、ジュース・・と各自分担して、こんなに豪華なダストルコン☆ ジルドゥスがいないことがまだ心に痛いけど、残りの10人の女性達が盛大にお祝いしてくれました。


ちょうど、今月はジュエリーのお金(毎月全員から集めて順番にお金が贈られる)が私の番だったので、その1500com(約3000円)と、皆がプレゼントしてくれた500comを足して、この大事な大事な2000comで、月曜日ナリンのバザールに行って、銀のピアスとネックレスを買うのだ!


じゃん、こちらは私から皆へお返しのプレゼントSAORI T-シャツ。
全員違うT-シャツの色は、織る時の選ぶ糸のように、彼女たちの色彩感覚のように、様々で個性的でfantasicでありますように。


大きな鍋や、ボール、ポットを抱えて帰宅する女性達-。何よりの温かい贈り物だったわ・・ 涙 夜には近所の女の子たちがナルギーザエジェー!と、お母さんに持たされたシャンプーとリンスを。にんにく入りシャンプーって。!色は確かににんにく色、でも匂はとっても良い香。三本セットのペンは、我が家の子供たちがくれました。



**** そんな29才の幕開け。でした。*****

そして今メールをcheckすると、東京での織り仲間Aちゃんが9月に結婚するというおめでたいお知らせ、そして彼女の新居に、とラグを織っているAちゃんの姿^^ とっても嬉しい報告!

先週は、大学時代の陶芸仲間A子の11月結婚のお知らせも!同じ陶芸の同期といよいよ結婚だそうです。

A子の白無垢和装姿、楽しみ^^


いつもいつも、明るい楽しい嬉しい出来事ばかりではない。悲しい辛い、やるせないもちきれない事も日常たくさん。それでもこうして、嬉しいニュース、感激すること、勇気づけられることが巡り巡って訪れてくるから、その度に深呼吸して、よし、前向こう。と思えるのかなーと思います。


父からのメールには、「最後の二カ月、ここまできたら誰にも遠慮せず自分の色で染めていけ」と。

ところが反対に、私自身がどんどんキルギスの色に染められていっているのを感じるのです。


29才の抱負:謙虚に、そしてしっかり前と向き合って過ごす事。決して逃げる事のないようしたいです。

Good night!

2011年7月29日金曜日

ここにきてこの痛み

これは楽しく皆で、Aエジェの村おかえり会をした時の様子。 娘の大学入学祝いでナリン市からなかなか帰ってこなかったDエジェだけ参加していなかったけれど、他はフルメンバー。久しぶりの喜びに満たされたのでした。
Dエジェも夕方慌てて工房に来て、メンバー全員帰宅してしまった後、私と二人で何故か涙を流しながら残ったコニャックを飲んだのでした。笑  色々話しているうちに感極まってしまったのです。

写真左は、先月からSAORIで働き始めたグル(花という意味)23才。
村に嫁いで1年半、小さな赤ちゃんも6ヵ月になりました。
右は、私が一番信頼しているジルドゥス(星という意味)24才。
彼女は手先が器用で、律儀で、はっきり意見を言う、頼りになる存在でした。

私も、スリッパを作ってもらったり、マフラーを編んでもらったり、いよいよ帰国に向けて刺繍のスカートを作ってもらおうとしていたところでした。
先週、首都に上がる車の中で彼女のだんな(26才)から電話
「ジルドゥスに今日会ってないかナルギーザ」
「会ってないよ私今BK行く途中なの、どうしたの?」
「じゃいい」 ・・がちゃん。

その前の日に、注文だったPCcaseの仕上げをジルドゥスに持っていくと、目が真っ赤に腫れていたのを実は私も見ていたのです。
彼女のだんなは、お酒飲み乱暴で村でも有名。
どうしてあんなに良い娘にあの夫なのかしら・・と、ジャーマットの女性達も常に言っていました。

車の中での電話に、嫌な予感がして
どうにかジルドゥスの実家に電話をかけると、落ち込んだジルドゥスの声。
今、ナリンの実家にいると。だんなと別れるつもりで、村には今度荷物を取りにだけ帰る、と。
4才の愛息子は、だんなが引き取ると言って聞かない。 先週は、TV局の人が取材に来て

皆の意識も、もちろん私の意識も、また更に向上して

8月のお祭りに向けて一致団結しようと話し合ったばっかりの、その矢先の出来事でした。


どうしてこうなってしまうんだろう、

Aエジェがしばらくぶりに(それもだんなの暴力が原因で)村に帰ってきて喜んでいたのも束の間・・

縫製担当として、そして何でも相談にのってくれた良きパートナーとして、今のジャーマットに、今の私に必要不可欠なジルドゥスが村を離れると言って、昨日首都から帰ってきても本当に彼女の姿がない―

今回、首都にはDエジェとジャズグルを連れて行きました。

半年前決めた、メンバー全員を首都に連れて行く計画が今月で全員達成。

残り二カ月、まだまだ引き継がなくてはならないこと、教えておかなくてはならないことがたくさんです。
大きなお祭りも待ち構えています。


それより何より、今は大切な人がジャーマットを離れなくてはならない事に、痛みを隠せません。

悔しい、、

花嫁泥棒してきて無理やり嫁にして、結局はお酒と暴力に負けて、奥さんを泣かす、けなす。

女性を何だと思っているの。

私は、自分の帰任の日まで

今の大切なメンバー11人と一緒に過ごしたいだけ。

2011年7月21日木曜日

ケゲシュ村へ期待

写真がupできないblogは寂しいですが、文字だけだと更新するのが簡単で良いです。笑

今日午前中は、SAORIの作業場へ。
新しい勤務時間にもすっかり慣れてきている彼女たちは、一番早いグループは9:30から仕事スタート。
夏、ドアを全開にして、朝の気持ちのいい空気がたっぷり入り込む作業場ほど清々しいものはありません。
注文のパソコンケース、25日BKでのお祭り(中央アジアの雑貨が揃うイベント)に出品するものの準備にせっせと取りかかる彼女たちの姿は、今では頼もしくさえ見えてきます。

11:00、隣村ケゲシュ村へ。
日本人ボランティアもいない、アルシュ村より少しだけ大きな村。
ここでも、男性は冬の家畜の為の草刈り、女性は家のリモント、パン生地こね、洗濯・・と、アルシュと同じような光景が家々で見られます。

三村合同開催・実行委員会・開催費も地元から--という今回のお祭りの目標の為、それぞれの村からスポンサーを探したり、何とか経費を削減するよう工夫したり、今、三つの村とも文字通り「奮闘中」です。

特に開催地であるケゲシュ村では、こういったお祭りにも正直慣れていないし、JOCVもいないし、実際大変だと思います。その視察と、クラフト部門参加の女性を探しに出かけた訳です。

すると、彼らはしっかりと村人にも来月のお祭りについて告知していたり、クラフト部門参加の女性のモチベーションが高かったり、開催費も、他の二つの村に恥にならないようにと、実行委員のメンバー各自がお金を出し合ったり・・etc、少なくとも私が心配していたよりも、もっともっと彼女たちは頑張っていました。

こんな事が自分をすごく勇気づけてくれているんだ。

8/20まで、ちょうど一カ月をきりました。
アルシュも、もう一つのレーニン村も、ケゲシュの人々の頑張りに追い越されないよう、一緒に三人四脚して前へ前へ進めるよう、着実に頑張っていこうではないか。

お祭りの名前は「ウントゥマク祭り」、意味は「友好」です。
お祭りの日閉祭式、SAORIコーラス部で歌う歌を、今年も実はこっそり計画中です。

今日のケゲシュ訪問で、だいぶ追い風を感じたのでした。
明日から首都での仕事、前向きに、大きく息を吸って。

2011年7月19日火曜日

最近月がとてもきれい

写真をupしたいと思うのです。
ところがカメラのSDカードが調子悪くPCに映す事ができません・・ 涙

●ここ最近の出来事。

首都にしばらく逃げていたAエジェが村に帰ってきたこと!
彼女は、物静かで優しい、器用なeエジェ。でもだんなさんがヒドイのです、大酒飲み、暴力も振ります。

なのでだんなから少し離れたいと、5人の子供を置いて誰にも言わず突然家を出ていったのが5月、Aエジェは首都に働きに出ていたのでした。

そのエジェが帰ってきた!!大きなスイカとコニャックをお土産に。

メンバーが揃うって温かいことです、色々な話、首都での話、村での話をやんややんや語りながら、テーブルを囲んだのでした。

●お祭りに向けて。

今年は三村合同開催、大きな規模になるためには、やはりそれだけ準備も大変です。
自分の村だけではなく、特にボランティアの入っていないケゲシュ村のケアが必要です。その為明日はケゲシュの、手づくりをするおばちゃん達を訪問することにしています。

アルシュからは、毛糸を、フェルトを、すだれのような素材(チーと言います)を、使った手づくり商品を中心に出品してもらう予定でいます。もちろんSAORIからも商品たくさん持って行きます!

昨年も思った事でしたが、靴下や帽子など、普段の生活の中で当たり前のように「手」でそれらを作っている彼女たちは、値段をつけて売るという事が苦手です。

それでも、器用にさっさと可愛い小物を作ってしまいます。

彼女たちの可能性を、夢や自信につなげたい!
そう思う私は、一緒にデザインを考えたり、形を考えたりする日々です。

明日は、それを隣村で。
どんな発掘、発見があるのかとっても楽しみ。

●母・姉へ

7/24は二人の教え子たちの為の、一年に一度のピアノの発表会。
昔から我が家の一大イベントでした。

今年は、6才甥っこも3才姪っ子も出場するそう。
とくに姪っ子はソロでピアノを弾くとか!
ううぅ・・見たい> < 一目でいいからその晴れ姿を見たいです。

今年は何も手伝う事ができないけど、遠くキルギスから応援しているよ。

頑張れ二人!頑張れ大道具役お父さん!

2011年7月7日木曜日

7月の空に想うこと

キルギスとカザフスタンの国境まで行ってきました!
といっても、市内からも車で20分くらい。
ちょうどその日はバザールで買い出し、お客さんが乗って来て次なるバザールまで私は助手席に乗せてもらって、国境経由で少しドライブをしたのでした。 なんか、境 って気になる線。色々なものの境が。




夕方細かい仕事を終えて、17:30にBKを出発‐ナリン隊員のK&Tと三人の帰路。

アルシュ着くの真夜中じゃーん・・涙 

と思いつつも、こんな夕日を見られて感激しました。 やはり、私の日常はアルシュにあって、Bishkekというのは非日常な要素が大きいです。



村に帰ったら、作業場での仕事はどうなってるかなぁ、注文の品を皆ちゃんと把握して仕事しているかな、こぜり合いが起きていないかなぁ。..etc 


日常⇔非日常の境を飛び超える時には何かと「エイっ」と気合いを入れるのです。


特に来月には、第二回目のアルシュ祭りとして、今年はナリンのJOCVと協力して合同開催。


しかも開催の地がアルシュ村ではなく、隣のケゲシュという村。既に色々な問題が目の前に立ちはだかっています。


もう会議を何回開いて、当日の準備をして、お金の計算をして、お祭りの日の晴れを祈って・・そんな事をしていたらあっという間に8月も終わってしまうでしょう。



でも、私にはきっと感傷に浸る時間がないほうが良いと思うのです。忙しくてお茶飲む時間もないくらいの方がいい―。 ここに、キルギスに来る時にも、前の職場の先輩(ボリビアOG)が


「なぎーバタバタして何がなんだか分からない頃に飛び立っちゃうのがいいだよ」って言ってくれたのを今、思い出しています。


もう、9月末までカウントダウン

大好きなアルシュ村、大好きな村人との残された時間を私は思いっきり思いっきり楽しみたい。そして笑ってバイバイするのだ。


明日7月7日、七夕の日


おじいちゃんの88才米寿の誕生日。おじいちゃん、いつも有難う。



七夕の短冊に今年はこう書きたいと思います!

おじいちゃんの一年が温かい、健康いっぱいの一年になりますように。


もちろんいつもそばで支えるおばあちゃんにも。

そして9月、ここを離れる時、キルギスと日本という境が、こんな自分を大きく包み込んでくれますように。

2011年7月2日土曜日

ラハットバイケを日本へ!!

今、再び首都にいます。
今日金曜日午後、バスに乗ってラハットバイケのお宅に行って来ました。
昨年の7月のアートイベントでperformance paitingに参加して下さった方です。 奥さんが留守だった為、慣れない手つきで一生懸命作ってくれたプロフ(上)と、サラダ!
庭でとれたという葉っぱをのせて。

6才の娘ちゃんと一緒に。

この作品は最近の新しい作品です。

この抽象画も、とても良い感じ。

息子ちゃんは3才、この子の落書きも天才的でした!


こちらは、娘ちゃんの足跡で描かれたもの、布に描かれています。

巻いてますラハットバイケ! この二枚は、是非日本に持ってきて下さいとお願いしたもの。

山梨で活動している現代アーティストの坂本泉さんが1月にAIRYでキルギス展を企画しています。

色々と難問はありそうな気がしますが、でも絶対に私はラハットバイケを呼びたい。

彼に日本の空気を吸って欲しい。


ラハットファミリーのお家。

小さいけれど、愛のあふれるお家でした。将来はここはアトリエとなるそう。


そしてこれは外のおトイレ!

三角の形をしたこんなに可愛いトイレは初めてです。楽しくなっちゃう~

このTシャツ!


鏡を見て描いたそう、なんとなくラハットバイケって岡本太郎似? 最後に、こちらの作品のテーマは「黒と白」

理解のある奥様、愛らしい子供たちに囲まれて力強い作品を日々制作していました。

ラハットバイケを日本に招へいする為に、ここにいる間、そして日本に帰ってからも私も頑張ります!