2010年3月16日火曜日

イシククル湖南岸視察 -旅.1-

3/1~3/3-イシククル湖南岸視察-

(農村開発分科会のメンバーと回った3日間)
Field tour to Issikukul lake.


0泊目は、同期のS隊員の家にて前夜祭。
誕生日を迎える同期Yは、何も知らずにワインで良い気分~

久しぶりに日本語で。たわいもない話に花が咲く
The first night, we enjoyed talking in Japanese w/ wine.

「スリランカのMちゃんはYっこのニコーっとした時の笑顔が一番好きなんだって~」

ふっと切り出す私。

・・え?

Happy Birthday to you! Yっこ!!~♪

突然のSurprise愛のメッセージbookに驚く彼女。

スリランカ、パプワNew Guinea、ウズベキスタン、ラオス、日本、そしてエルサルバドルで頑張る、彼女の大切な仲間から、インターネットの力を借りて作ったBirthdaybook.

瞬時に世界を駆け抜け、こんな事ができちゃう時代。いったいどうなちゃっているのでしょうか。
こんなに想われて。

えー!!うっそー!!!いつ、いつ作ってたのぉぉぉ??

と、動揺を隠せないYっこ。 そして目から溢れる涙たち。

I like to surprise people, this night we gave her a big surprise making the message book from her friends. -they're also volunteers working in all over the world-

こっちが泣けてくるわ ろうそく・・!

停電時用の大きいのしかない。

同期3人でケーキ入刀。
一人足りないのが寂しい、食べさせてあげたいB-dayケーキ。
同じように異国の地で協力隊として活動している仲間達からの一言、一言に勇気づけられる。

協力してくれたTERAKOYAの皆さん、ありがとう。
感動の涙のおすそわけ。


今年のうお座は12年に1度の大好運気が巡ってくる!
と気合いの入るYっこ。
PCの前のうお座のみなさ~ん、良い事あったら教えてね。


-3/1出発!- 快晴、少し肌寒い 
Von Voyage! -It's sunny, little bit chilly.

今回の、この視察の旅の目的は三つありました。

1. 他の地域のジャーマットを見て、自らの活動に還元すること
2. 配属先の決まっていない隊員の任地候補探し&有力な情報収集
3. なんだったかな・・。

しっかり食べて、いざ出陣!!
Let's go now!

空は青い、広い。
こんなに綺麗な色はなかなか無い、青い空を見るたび思う。
Deep blue, nothing cannot be like this.

道中でのワンショット

かっこよすぎ!!



3/1午前訪問 ジャーマット:アクショーラ "Ak-shola"

フェルト商品を作るジャーマットです。
作品のテーマがはっきりしていて、とても参考になった。

These womens make the felt craft. They have the theme for each items, I learned alot.
水辺に棲む小鳥の「巣」がモチーフ。作品殆どが丸み帯び、可愛らしい。
タスマ村は5000人の大きな村。
独立後、仕事のない女性たちの為にと始まったジャーマット。
This village is pretty big. Its population is 5000. This job had stated for the women who didn't have a job about 10 years ago.

真剣な目。誰かがこういう目をしている時私はふと考える。

人は本当の奥の部分で何を考えているのか、分からない。
援助機関が入っているジャーマットは恵まれている。
援助が入る事で、地元の行政機関も協力体制に・・。ここにも機械が導入されていた。
フェルトを作る前に必要な、原毛のゴミ取り&繊維を整える電動カーダー
This machine is to clean up the wools, to make felt.
原毛を染める植物たち。
色々な実験が重ねられ、彼女たちのオリジナルな色に染め上がっていた。
They tried again and again to color their original.
わたしだって頑張るぞ。この夏は、草木染めに!!
I will do that too! in this summer, in my village.
3/1お昼訪問 蜂蜜事務所:「蜜蜂」 The honey office" Bee"
今回は、任地の決まっていない新隊員の村探しに繰り出した旅でもあった。
協力隊員の、任地が、配属先が決まっていないって・・どういう事?
と、そもそもの疑問を押し殺し、とにかく彼女の村探しに有力な情報を収集したい。
-蜂蜜で石鹸を-
この思い一筋で、前途多難なこの状況も全てプラスの力に変えようとしている彼女を、私は応援している。
3/1午後訪問 ジャーマット:ベレケ "Bereke"
ジャム!
左:Sea backson 右:blueberryのいとこ だと思う。
This group, they make jam and sell. We tasted, such a sweet jam.
慣れないキルギス語での聞き取り調査の為、事前に作ったアンケートに書いてもらう。
それでも質問し、メモを取り、このおじさんの冗談にも付き合い、アットホームなこのジャーマットではとても陽気なひと時を過ごすことができました。◎まる。
Like this, we made the interview sheet. It was hard to give them questions in Kyrgyz. But we all enjoyed this intersting time.
彼女たちの眼は、いったい何を言おうとしているの。
Eyes tell something.
3/1一日目終了! タムガ村にて宿泊。 At Guest House in Tamga village.

お疲れ様でした~ 乾杯~!
すやすやすや・・・ zzz  Good night.


チャームングなタマラエジェと記念撮影!
私は初キルギスでのシュルダックを抱いてご機嫌。(約4000円)
*シュルダックとは、キルギスの絨毯。フェルトの絨毯に伝統模様が施されています。お嫁に行く娘にと、一昔前までは全ての家庭でこの絨毯を作っていたそうです。今でも、私の暮らすアルシュ村では夏に女性たちが作るらしい。
3/2午前訪問 ジャーマット:ジャストゥックコル "Jastyk-kol"
ここバルスコーン村は人口7000人の大きな村。
クムトールと呼ばれる金山がある。
仕事の少ないキルギスで、金山は住民にとっては欠かせない現金収入の場所-。
クムトールのお陰で、潤っている村なんだろうと誰もが思いここに来た。
そして知ることになった衝撃的事実。
金山から廃水に大量のシアニンが混ざり村に流れ出ていた、と。
1990年代後半から金の発掘?が本格的に、それと同時に身体に深刻な影響が出始めた。
目がつぶれ、皮膚がただれ、奇形児が生まれるようになって村人は
「何かがおかしい!」と。
2005年、この公害問題を訴える集会を開いた村の女性がNPOを設立。
今でも彼女は首都で環境問題を訴え活動している、とのこと。
上のロゴは、そのNPO"Kepek"のものです。
日本語でKepek(ケレック)は、「必要」という意味。
お金が「必要」なの?毒のない水が「必要」なの?
何が、「必要」なの

訪れたジャーマットは、そのNPOと協力し活動していた。
これまでのどのジャーマットよりも、切実な問題を抱えているこの村の女性達の眼は、本当に重たかった。

やはり村のボズウイ(ユルタ)制作会社を見学。USA San Diegoの展示会でここで作られたユルタが海を渡りアメリカまで旅をしたらしい。
*ユルタ=遊牧民族移動式テント
They are making this tent, called Yurta. As for the exhibition the one Yurta went to San Diego, US.
ユルタ天井部分の木材から出た、籐のような素材で作られたランプシェイド。
光と影を抱えるこの村が本当の意味で良い発展をしていく事を、今の自分には願うしかできない。

                       ~✤寄り道編!✤~

中央アジアの真珠、と呼ばれるイシククル湖。
今回の視察の旅では、カメラが趣味のM子さんが専属カメラマンとして、こんなに粋な写真を取ってくれました。
Issikukul lake, it's called "Pearl in the central Asia"
*イシククル湖の、「イシク」とはキルギス語で「熱い」の意味。湖の温度が一年中高く冬でも凍らないことから名づけられた。

カジサイパークにて!
キルギスの伝統模様たちと共に✤W/ the Kyrgyz traditional design.
えい、えい、おー!

そしてジャンプ!

男子ってやっぱり運動能力高いのね、女子のジャンプの低いこと。笑
3/2午後訪問 観光情報センター Information center in Kajisai

夏に大勢の観光客が来るというイシククル湖。
カジサイは湖にも近く、夏にはにぎわいをみせるだろう-
In this town, lots of tourists are coming in summer. That's what I thought.
But this guy said that, Tourism is thier last hope, since coal mine was closed.
と、皆がそう思った。
ところが炭鉱が閉鎖してしまったというこの町で、かつてほどの栄えは消え、「観光」が最後の望みだとセンターの管理主は力強く話してくれた。
最終日3/3午前訪問 ジャーマット:アルティンオイモック
Last day, we visited this group "Altyn-oimok"

独立後、家で家事のみに従事する女性たちに仕事を、とだいぶ早い時期から活動を始めたこのジャーマットの従業員は、家で作業する女性を含めると40人を超す。
After the independence, they said -Give womens jobs- and started this activities. They also make the felt craft.
メリノーウールに注目が集まる、キルギスでもそうである。
良い質の羊を―。組織がある程度、確立されているジャーマットは皆口をそろえて質の向上を目指す。
They want to use the "Melino wool". Because its quality is good for making the felt-craft.
裏に山積みになっている原毛を見せてもらう。

これが、キルギスのメリノーウールか。
始めての対面に、胸が高鳴った。
I met this Melino wool for the first time and I was excited.