2010年4月8日木曜日

ご心配なく!村は平和です。Don't worry, I'm in peace.

ぱったんぱったん、機を織る音

ダダダダ・・、ミシンの音

今日もそんな穏やかな一日だわ

と思っていた昼下がり。


しかし、何かただ事じゃない
と感じたのは首都に商品を卸しているBETAストアに電話をした時。

「ナルギーザ、今大変なの。店を閉めて家に帰るのよ!!」

と、一刻を争うように切羽詰まった様子でAエジェに電話を切られた。

昨日からJICAからも、キルギス全土でデモがあるので外出禁止、というメールや電話が。
昨夜は、アルシュ村の隣の村から若者たちが馬40頭の大所帯でナリン市に向かったという。

そして今日
やけに村が静かだった、そいういえば。

ナリン市に仕事で出かけた村の友達からは
「市内が大変な事になっている!
20000人のデモ(実際は10,000人)と乱闘が繰り広げられている!!」と。

そうか、そんな状態なのか。

どうやら2,3年前にも同じような集会・デモがあったらしい。

今回は反政府の、特に現バイキエフ大統領の辞任を求める野党支持者達が、電気代初めその他もろもろの物価高騰に反対、中でも過激派達が凶暴化して、店を荒らしたり、州関係庁舎を囲い込んだりするという。

夕方、TVからの情報を待つ

が奇妙な事にニュースが全く映らない!!
何も放映されず、画面停止、音楽だけが長いこと流れていた。

デモの様子や、色々な情報を国民に知らせないというキルギス政府のやり方らしい。

日本からは両親から、友人から心配の電話。
日本のJICA事務所から家族に連絡が入ったとのこと。

ついこの間まで、青空のもと、平和で穏やかな、自然豊かなキルギスを満喫して帰国した両親にとっても驚きの今回の暴動だろう。

私だってびっくり。

ついに夜9:00過ぎ、変わり果てたBishkekの様子、そしてNarynの様子が放映された。

首都Bishkek、大統領府の周りには何万という人、人、人!
炎上、転倒する車、警察からの発砲、手榴弾のような煙、叫ぶ人々。

なんてこった・・・。

ナリンも、もちろん物価高騰による抗議のデモだそうだが、もうひとつ。

エキ・ナリン(2番目のナリン)と呼ばれる、それはそれは美しいthe Kyrgyz! 
自然の真っただ中にある村がある。

以前、イシククル湖南岸視察の時に訪れた金山採掘の村で起きている公害について書いたと思うが、実はこのエキ・ナリンでは銀山があり、そこを隣国・中国が買い取り、銀の採掘を始めようという動きがあるそうなのだ。
もちろん、例の金山同様、廃水に含まれた毒がナリン川に流れ込む事は事実。

キルギスの名水と名高いナリンの水が、毒水と化する
そこに住む生き物然り、人間の暮らしはどうなるの
山からの水、湧水を生活水としている村人はどうなるの

そんな事は絶対にさせない!

ナリン暴動の理由は、この問題も大きく絡んでいるという事です。

現在夜の12:30

まだまだ首都、そしてナリン市内でも興奮冷めやらぬ人々は抗議デモを行っているらしい。
日本のYahoo newsでは、死者21名・負傷者180名と。

明日は、どうかおさまりますように。

血を流し、涙を流す人が明日はいませんように。

アルシュ村は平和です。私も元気です!
外に出るといったら家の敷地内のトイレが一番の遠出。ご心配なく。


それではここで

✤幸福な日本食✤

スーツケースにしまい込んで、大切に食べている日本食。

今日のお昼に頂いたお赤飯に心からの幸福を感じましたのでおすそわけ。

幼なじみのお母さんがお正月にと送ってくれたカトキチのお赤飯。
本当に、本当に味わっていただきました。おばちゃん有難う。



ある日のお昼ご飯は新米を。

新米を実家に持ってきてくれた木曽のKさんのお米!
鍋で炊きあがり、それはそれはつやっつや。

美味しかった。本当に!

これは、ある日の私のおやつ。

親友M子の手作り梅!
ラベルには「元気の源M子梅」と、CMのようなうたい文句♪

大切にちびちび食べてるよー というわけで、私自身はいたって穏やかに過ごしています。

おやすみなさい。